イタリア伝統の立体刺繍カサルグイディ
東城 祥子 著
内容紹介
イタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェをはじめ、ピサ、シエーナなど多くの古都を擁しているトスカーナ州の北西にピストイアという街があり、その近くに「カサルグイディ」という小さな村があります。そこには1800年代後期に繁栄した独特なスタイルの白糸刺繡がありました。その刺繡を地名と同じ「Casalguidiーカサルグイディ」刺繡と呼びます。
著者はカサルグイディ刺繡と出会い、美しさに衝撃を受け、その立体的な手法を取り入れたいと思いカサルグイディを訪れ、そして地元の『カサルグイディ刺繡クラブ』の方々が歓迎して下さり、手ほどきも受ける事ができました。
この受講を元にしてJACA(JAPAN ART CRAFT ASSOCIATION ー日本アートクラフト協会)で、研修科目の一つにカサルグイディ刺繡教室を設けていただき、約10年間研修を続けてきました。
今回、その研修結果をまとめより多くの方にカサルグイディ刺繡の素晴らしさを知って頂けるよう、作品や基本ステッチ、図案なども紹介しております。
もくじ
カサルグイディ刺繍とは
ステッチのいろいろ
カットワークとともに
材料と用具
基礎のステッチ
作品の図案
著者について
東城 祥子(Tojo Sachiko)
おんどり手芸アカデミー卒業、板垣文恵氏に師事。
日本アートクラフト協会(JACA)理事、欧風刺繍を研究し、
JACA にて後進の育成にあたる